2025.06.18(水)
第3回 介護と終活
どう向き合う?家族で話し合うポイント
前回に引き続き、今回は話し合いで生まれる課題と解決策について見ていきましょう。
話し合いの過程では、問題や意見の不一致が発生することも少なくありません。
ここでは、そうした課題を明確にし、家族間でのすれ違いを解決する方法を考えていきます。
住まいの選択肢や延命治療の可否に関して、個人の経験や価値観の違いから意見が分かれることがあります。
死や介護といったデリケートな話題に触れることで、不安や緊張が高まり、話し合いが感情的になりやすくなります。
介護費用の負担割合や支払い方法について、家族内で意見の違いが出ることがあります。
日々の忙しさの中で、十分な時間が確保できず、話し合いが中途半端なまま終わってしまうこともあります。
話し合いの内容や意見を紙やホワイトボードに書き出すことで、考えの整理がしやすくなり、全員で共有することができます。
「他者の意見を否定しない」「相手の話を最後まで聞く」「一人ずつ順番に話す」など、基本的なルールを設けることで、話し合いがスムーズに進行します。
ケアマネージャーや医療関係者など、専門知識を持つ第三者を交えて話すことで、感情的な対立を避け、建設的な議論が可能になります。
家族全員が理解しやすい形で、選択肢のメリット・デメリットを説明することで、合意形成に近づけます。
それぞれの不安や希望に耳を傾け、感情に寄り添うことで、信頼関係が深まり、前向きな話し合いが可能になります。
これらの解決策を取り入れることで、家族間の信頼を育みながら、話し合いを前向きに進めることができます。
次回は、話し合いを次に繋げる方法についてご紹介します。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
話し合いの中で起きるすれ違いや悩みも、乗り越えられる力が家族にはあります。
一歩ずつ丁寧に、前向きな対話を積み重ねていきましょう。
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